創作について

デザインは真似で出来上がる

絵でも漫画でも、何かを作り出すことは真似から始まります。
特に初心者のうちは理想とする作品を模写したり、好きな絵の描写を自分なりに取り入れたりします。

デザインをする上でも、より多くの既存のアイデアに目を通し、その中から適するものを選び反映させます。
反映させることも真似の範疇です。
どのアイデアを選ぶか、選んだアイデアをどうブラッシュアップさせるか。これが各々の価値観によって異なり、センスとして現れます。

私は現在、Webデザインの仕事をしていますが、半分はひたすらアイデアのためにデザイン例を探しています。その最中に「これはイイな」と思った直感を頼りに取り入れて、デザインに反映させています。

無から有は生み出せないように、アイデアも先に数を仕入れないと新たな発想を得ることもできません。
その過程が真似となります。

ただの真似っこは、ただのコピー。一度咀嚼して、理想に近いかたちに再構築して初めて価値が生まれます。
例えば、個々に拾ってきた3つのアイデア。最初の状態ではただのバラバラの部品です。それらを組み合わせていい感じに統合性を持たせます。
結局はこの段階で真似っ子は全く違うものに生まれ変わります。それがデザイン(=創作)というものです。

制作者によって素材は同じでも結果は全く異なります。
趣味趣向や性癖もそうですが、自分が信仰するものも表面的に現れることを実感します。
好みや信念が全く同じという人間は存在しないので、創作とは本当に十人十色です。

センスの磨き方

水野学氏の『センスは知識からはじまる』という書籍があります。
この著者は熊本県キャラクター「くまモン」などをデザインされた方です。

本書の中で、センスとは「普通」を知ることである。ということが書かれています。
一般社会で浸透している「普通」の価値観。これを身につけていれば、そこ基準にとしてアイデア展開をすることができます。あとは「普通」の基準から出るか出ないか、その塩梅を整えていきます。
この結果がデザインの成果となります。

真似からセンスを反映させる

真似る素材を何味のセンスで味付けしていくかでデザインの結果は大きく異なっていきます。
最終的にはデザイナーの価値観(=センス)頼りになります。
真似ようと思っても、結局は制作者の思想が入ります。

より良いものを作りたいと思うなら、私たちはせめて良いもの、悪いものの判断を普段から思案し、選別していかなければと思います。
この1分1秒がセンスを構築していくのです。よりよい方向にしていきたいですね。