創作について

無駄なものの魅力とは

イラストは情報量が多いほど、その絵は華やかで重厚な印象を与えます。
あいた空間は洗練さのイメージにもなりますが、華やかさに欠けます。

絵に落とし込むならば、線を引き色を塗れば素敵な輝きを持つものになります。それがゴミであってもです。
現実では見るに耐えない汚部屋であろうが、絵にしてしまえば素敵な空間です。

この日本では昔は最低限の物を持ち、ひとつひとつ大事に使い生活してきました。
そして敗戦国になり、物質主義の価値観を走らせ、物を沢山持つことが正義となっていきました。
それからバブルははじけ、不景気の時代に入り、現在はむしろ本当に大事なものを持つミニマリスト思考が半分浸透していきます。あとは当人によりけりです。

ものが売れない時代であろうが、キャラクターグッズなどは大好評で、可愛い雑貨、味のある雑貨、工業製品からハンドメイドまで多岐にわたって売られています。
それが何かに使うものではない、ただ飾る、持っておくだけの理由で手にしたがる人がいます。

この一見無駄なものを持つということは、絵の情報量を増やすようなもので、ある意味では当人の心の空いたスペースを埋める役割になるのではと思います。
大衆からなんだこれはと思われそうなものでも、ある一人がそれに美意識を見出せばそれは芸術品のひとつになります。
ものを増やす人にとっては、無意識にも自分というアートをそのもの自体で表現しているようなものです。
部屋はその人のなりをあらわすといいます。心の世界が部屋にあわらわれるのです。

絵も玩具のように生活必需品ではありません。なのに売りたい人は大多数。それを買いたいと思う人も多数。
その絵の世界観を自分と共鳴し、心の隙間に充足感で満たしたい。そのために購入するのが理由のひとつではないでしょうか。

家の中を物で溢れさせようが、最低限の物で済ませようが、周りに迷惑をかけない限り善悪はありません。
ただし、物欲というものは食欲と同じで満たせば満たすほど欲しくなっていきます。歯止めが効かなくなると後戻りができなくなります。こういう事態の方々は、ビジネス的には非常に有難いお客様なのでしょうが、将来の心持ちが心配になります。何事もバランスが大事です。

喉の渇きを潤すように、あるものに夢を感じてそれを買う。イラスト、フィギュア、写真にその他のグッズ。
食べるように買う。飲み干すように買う。

無駄なものに宝物のベールを被せて売ることができる。それが一流のビジネスマンになります。
創作し、売る側に回る私たち。いかに夢という付加価値をつけて売るか。創作をビジネスにするなら避けて通ることはできない考え方です。
クリエイターとは、夢を売る職業でもあるのかもしれないです。まずは夢を考えていきましょうかね。