創作について

日常の住宅街の表現について

昔からある古い町。都市開発でできた新しい町。町にはそれぞれ個性があり、においも違います。
ストーリー上の舞台設定によって妥当な場所が選ばれます。

アニメや漫画作品で出てくる町というものは、代表的に以下のくくりになると思います。

  • 江戸〜昭和のにおいを感じる古い町
  • 未来感のあるシャープな町
  • 日常に見る住宅街
  • 意匠の凝った個性的な町や家

これらはキャラクターのツンデレや熱血やらの記号と同じようなものです。
SFならば、ブルーの洗練された未来感あふれる町やサイバーパンク。
時代ものならば瓦屋根の住まい、全体的に茶色で表現された古い町。逆手を取ってスチームパンクなど。
個性的なデザインの作品だと町も個性的です。

舞台の雰囲気に合わせて町も変わります。町も個性です。

日常の住宅街。これは一般的と思われる、一般的な住宅が並ぶ街並みです。
同じ現代が舞台ですので、同じく現代社会に住む私たちにとっては一番身近な存在です。
しかし、これが一番難しく、変化が非常に早いために時代感を感じざるを得ない代物ではと思います。

場所によって変わる街並みの雰囲気

令和現在の街並みやショッピングモールの仕組みなど、昭和引きずる平成の時代と比べるとだいぶ変わりました。
しかし、未だに昭和臭漂う空間があちこちにしっかり残っていたりもします。2年前ほどですが、大阪の商店街を彷徨ったことがありました。昭和から時が止まった空間が続いていました。

田舎の町はそれはそれで、古い建物ばかりと思いきや、古屋敷の近所に新築一戸建てがポツポツ建っていたりします。
私も地元宮崎でも、帰省する度に隣の空き地に一軒家が立っていたり、小洒落たカフェができていたりと軽い浦島太郎状態でした。
成人した子ども達が結婚して家を建てる、都会からの移住、町おこし、建設業の意欲的営業、色々な事情があるのでしょう。

ひとつの町に様々な年代の住宅が並ぶのもアンバランスではありますが、日本のあちこちでは身近な光景だと思います。
だからこそ、似た様な家が並ぶ作品は逆に非現実的ではと考えてしまいます。

そこまで考えられない。描きやすいから描くだけなど、描き手側にも事情はあります。私もいざ描く時は安易に描きやすい似た建物を描いてしまいそうです。
建物は建設された年代によって材質やデザインの違いが異なります。建物の表現は時代性を現すのにもってこい。
できるならば、時代と舞台に合致した背景を描きたいという理想は持っていたいですね。