創作について

【男女別】イラストレーターが描きたいものに対する動機

イラストを描きたいと思うとき。それは、描きたい対象があるときです。
どんな創作でもそうだと思います。表現したい手段が絵であるというだけです。
人によって、描きたいと思う対象物は違います。例えば同じ人物を描きたいと思っていても、その人物の何を表現したいのかという動機は全く違います。だから絵は十人十色です。

今回は、イラストレーターが描きたいと思うモチーフの動機について考察したいと思います。

描く側は自分の振り返りに、
イラストを鑑賞する側の方にとっても、描き手の気持ちを知る材料にしていただけばと思います。

美少女・女性

描く側見る側で不動の人気対象である美少女。一番描かれている人物像です。SNSで拡散率が高い様から見ても、特に人気です。
女性像は男性よりも清潔・純粋・愛らしいなど、好印象が多数含まれています。とっつきやすく、巷にあふれているのでビジネスモデルにも使用されやすいです。

しかし、男女の絵師ともに描く動機は違ってきます。

男性が描く美少女

多数派の男性は、自分が理想とする女性像を絵に反映させます。付き合いたい理想の女の子です。
ですので、できるだけアップでこちらを見て笑いかける少女の絵など描く傾向にあります。この子とデートをすると想定した、理想的なシチュエーションの演出です。
成人向けは特に顕著です。描き手の性癖が露見されます。好みの女性のタイプまでまる分かりになります。

女性が描く美少女

同じ同性を描くことになるので、少なからず自分と重ね合わせて描く傾向があります。自分がしたい、やりたいことが反映されます。女性が描く服装の方がバリエーションがあったりしますが、これは自分が着るならと想定して描いているからです。自分と似た対象で可愛い服も描くことができるので、同じ女性でも好んで描きます。
成人向けを描く場合、それは自分がされたいシチュエーションである可能性大です。

美少年・男性

女性向け作品にはたくさん見受けられるイケメンイラスト。他にも少年漫画キャラ、ヒーローキャラ、かっこいいおじさん。美少女が目立ち過ぎるきらいがありますが、男性キャラを描き続ける方もたくさんいます。
男女別に見てみます。

男性が描くイケメン

男性が描く場合、自分がなりたい理想の自分を描く傾向になります。ヒーローや武将、渋い高齢のおじさまなど。
しかし、美少女ほど好んで描く対象かといえばそうとも思いません。どちらかというと、ネタ的要素が大きいです。本当は格好つけたいけれど、恥ずかしいのでネタではぐらかす心情でしょうか。
結局、野郎より美少女を描きたいのが本心です。

女性が描くイケメン

男性と同じく、異性になりますから理想のタイプ、好みのタイプを描く傾向になります。しかし、理想を描くばかりではなく同時に自分と重ね合わせます。このとき、描き手としてはあまり性に対しての意識はありません。

逆に美少年をたくさん描いて、わいわい集まる絵を描いたりします。『鬼滅の刃』や『刀剣乱舞』などの二次創作に多く見られます。
一枚絵よりもシチュエーションを大事にする傾向が強いので、物語性を自然に出したりします。

人外・動物

人間嫌い、人に希望を見出していない、人より動物が好き。人という生き物としての優先順位が他より低く感じている人は動物や人外を描く傾向にあります。
動物や人とは違うものに少なからず畏敬の念や憧れを持っています。
猫が好きな人は、猫が好きなのはもちろん、自分も猫になりたいのかもしれません。
ロボットや怪獣も人外となりますが、ヒーローと同じく自分と重ね合わせて描いているのではと思われます。憧れも入るでしょう。

風景画

自我が薄い、または無機物を萌えの対象にしている人は風景画を描く傾向があります。

人間に興味がない

雲や山、建物を多く描く人は自分を二の次に置いておける性格の傾向があります。または人間にそこまで興味がありません。
川のせせらぎに癒しを感じた、沈みゆく赤くて大きい夕陽に魅せられたなど、胸の内に感じた風景を描きたいと思います。そこに自分はあるようでありません。
上記の人外や動物に対する畏敬の念。風景を好んで描く人はその対象が自然に向きます。

風景とともにする無機物への萌え

電車、鉄塔、工場、廃墟。様々な工業製品に萌えを感じる人は多くいます。絵を描かないファンは、わざわざ現地へ赴きカメラに収めたりします。
このような大きい人工物を描く場合は風景として描くことになります。人よりモノが好きということは、こちらも自分を二の次においているように見えますが、物質主義的な考えが混じるためにその心情は複雑です。
そのモノが好きな人、そのモノがある空間が好きな人。様々です。

さいごに

自分にとってワクワクするもの、見てみたいシチュエーション、これは描かねばという衝動があるときなど、筆が動きがちになります。なんだかんだ欲に忠実です。
男女で分けた部分もありますが、一人一人男女脳も割合が違うでしょうから、それらと全く当てはまらない絵を描く方は多数いることでしょう。
私のように、聴いた音楽のイメージや見た夢を絵に起こしたいと考える人もいるでしょう。
動機なんてそのあたりに転がっているものです。むしろもっと多様化すればいいなと思います。