創作について

神は細部に宿るの意味

「神は細部に宿る」という格言があります。「魂」と言い換えることもあります。
建築家のミース・ファン・デル・ローエらが有名にした言葉だそうです。

神は細部に宿るの意味

意味は、細部にまで心身を注いだものは、全体を美しくそして完璧なものとして捉えられる、ようなものです。
細部へ込めた想いが、作品全体を神聖なものにしていく。完成度が高い作品はどれも、細部にまでこだわりを持っています。
これはデザイン、イラスト、物語問わずどれにも当てはまります。ビジネスにも通じているとか。

私は特に、デザイン作業をしている際にこれを切実に感じます。
平面のデザイン物は図形と文字の組み合わせで完成しますが、やはり適当に制作すると素人目にもそれは丸分かりです。それ故の1ミリ、1ピクセルの世界です。
1ピクセルごとにちゃんと全体を合わせていくとカッチリはまった感じがします。洗練された美しさが生まれます。

デザインは図形や文字のディティールと同等に、「余白」を大事にします。
オブジェクトと余白の関係性が美しさを生むからです。それらのせめぎ合いもまた1ミリと1ピクセルの世界。

絵でいうなら、細部こそに気を配る。アクセサリーの金具、宝石のきらめき、レースの刺繍。細かいパーツ、または一番見てほしいモチーフのことです。そこさえちゃんと描けば、他はぼかしても完成度の高いものになります。ぼかしてこそ、細部が光り輝きます。

物語でいうならば、細部の設定、伏線同士のつながり、登場人物の見た目から趣味趣向・親子関係などの情報。一見関わりのないような人物同士などがストーリーの進行により関係性が深まっていくなど、他人事が内輪的なものになるとグッと話は面白くなります。それらの細かいネタの練り具合は細かいからこそ目立ってしまうと思います。

細部への神の宿し方

出し惜しみせず、自分のエネルギーをその箇所へ注入するようなイメージです。
そこに妥協はありません。妥協してはいけません。むしろ、今の自分より一歩前を目指していくような、一つ上の階段を登るように制作します。
もし、それでも満足のいく作品にならなくても、次の作品へと必ずつながっていきます。確実にレベルは上がっていきます。

なんだか、自己エネルギ=神と思えてきます。
人間は神様の一部を使ってつくられたそうなので、あながち間違っていないのかもしれません。
神がかりな力を会得するには、地道な修練が必要でしょう。それを目指して私たちは日々修行に取り組むのです。もし会得したとしても気づきもしないでしょうが。

逆に短時間で完成した素晴らしい作品も存在するでしょう。しかし、それは天才的所業です。私のような凡人にはなかなかできません。できたとしたら、それこそ神がかりの所業でしょう。

さいごに

ひとつひとつ魂を込めていきたいとは思いますが、時間の無さを感じています。時間をかけることも大事ですが、かけ過ぎるのも迷走しがちになりあまりいいとは思えません。
いかにマンネリ化せずに手早く制作していくか。作業にメリハリをつけることは大事です。
横目でアニメを見ながらダラダラ描くのはあまりいいことではありません。絵もダラダラしてしまいます。
自分の創作エネルギーを一点集中して作業に打ち込みたいですね。