創作について

自分をさらけ出して得られる共感

漫画家、山田玲司年生のYoutube動画は漫画を描く上でとても参考になります。ある作品の解説をする際に、流行したその時代の社会背景や作者自身の育った環境などから分析、考察をしていらして大変面白いです。

エッセイ漫画について語る動画がありました。

エッセイ漫画、育児漫画など、経験談をもとにした作品は人気ジャンルのひとつになっています。Web漫画でもよく目に入り、成功したブロガーの方もいます。
「経験談とは共感を得やすいから人気にもなるのだな」と私は軽く考えていたのですが、エッセイものは作者本人の人生、心の叫び、共感する側がいかに普段絶望しているか、などなど黒くて深いものがあることを知りました。

自分をさらけ出した後の共感

人間とは心に何から闇を抱えて生きていると思います。エッセイものは、作者が抱える闇をさらけ出しています。恥ずかしい経験なども躊躇せずさらけ出しています。
似た境遇を持つ読み手がそれを読むと、共感を覚え、まるで自分のことを描いているかのように感じます。似た時代、似た環境での内容だと自分と重ねてしまう人は多いはずです。(いじめ、結婚、育児など)

今まで抱えていた闇が、似た境遇の作者によって具現化された作品。読み手はそれを描いてはいないけれど、目で見て文を読むことによって「そう、そうなんだよ」と共感、救われた気持ちになります。救われた気持ちになるからエッセイものは人気なのでしょう。頑張って生きててえらいと頭を撫でられるような感覚でしょうか。
なかなか表に出せない「自分の欠点」をさらけ出す。なかなかできることではありません。共感とともに尊敬の念も抱いてしまいます。

漫画作品は特に、上辺だけで取り繕った内容だと読者はそれを無意識に嗅ぎ取り敬遠します。作者の本音が全面に出ているものは熱を感じ面白いと感じます。さらに時代が合えば人気作になります。

恥は感覚の麻痺で解消される

本音を抱えて生きている人は多いと思います。良くも悪くも皆平等に。日本はそんな社会構造です。
そんな中、本音を優先して頭ひとつ飛び抜けた人がひとり、またひとりと出ていきます。その方々が人気Youtuberや人気作家、インフルエンサーになっていくのでしょう。社会の代弁者のような存在として。
この方々に共通しているものは、自分に正直に生きているということです。さらに自分をさらけ出している方も多いです。
本音をさらすことは意外と難しいものです。嫌われないか、変に思われないか、本音を言うことは恥ずかしい。

しかし、創作物には本音というものが無意識にも入ってきてしまいます。クリエイターとは自分を表現するもの。存分に創作にさらし上げていいと思います。
エロが描きたいけれど恥ずかしい?大丈夫です。まずはパンチラからでも描いてSNSにアップしてみてください。1度投稿してしまえばあとは慣れてしまいます。
どんな文章を書こうが、どんな絵を描こうが、意外にも日常は平凡に過ぎていきます。自分は特に社会から相手にされていないことが実感できます。
一度本音を出してしまえばあとはポロポロ出てきてしまいます。慣れてくるのです。羞恥心は慣れてないから感じるのです。どこまでさらすかは、個人によりけり。

イラストは希望、漫画は絶望

透明感あふれるカラフルで綺麗なイラストが人気です。「絵は綺麗なものが見たい」という心理が働くからと思います。
対して漫画は、最初に希望を見せつけて、そして絶望に叩き落とします。絶望から這い上がる主人公の姿を見て楽しみます。
イラストと漫画、相対しているなと思います。
一枚絵のイラストは、一目で鑑賞者を魅了させないといけないので、人が見たい、行きたい世界を描く必要があります。
対して物語がある漫画は、絵よりもストーリー重視で、長く読んでもらうためにも話の流れにメリハリを持たせなければいけません。

全く違う媒体ですが、どちらも絵を描く作業があることからイラストと漫画の両方を描く方は多数いらっしゃいます。
本音とは闇が目立ちますが光もあります。普遍的な希望があると思います。
希望と絶望、バランスよく創作に活かせたらと思います。

さいごに

私はどちらかというと、自分をさらすことが苦手です。目立つより擬態の方が得意です。本音を言うことに恐怖を感じます。
じゃあなぜ創作活動しているのかという話ですが、それでもやりたいことですので仕方がありません。仕事にもしたい。
このブログ記事ですらほぼ本音になってしまうのですが、やはり慣れと腹を括ることに尽きてしまうのだなと思います。
個人で仕事を得るにはセルフブランディングが必須になります。自分をさらす必要があります。日本女性は一歩引いた「大和撫子」が好まれるそうですが、そうも言っていられない時代です。発信力がないと生存すら危ういです。
すこしずつでしょうが、自分をさらして生きていく所存です。