創作について

世界観の表現の仕方

クリエイターを名乗る方は、各々自分の世界を表現したいと考えているものです。
内に抱えているものを吐き出したい衝動に駆られます。

しかし、何を表現したらいいのか迷う場面も多々あります。
逆に縛りがある方が意外と捗るもので、いざテーマが自由となると筆が止まってしまうこともあると思います。

いざ何か絵を描こうと思ったけれど、何を描けばいいのか分からない。自分の世界がわからない。そんなあなたへ、一緒に考えてみましょう。

世界観は主観の世界

有名な画家、イラストレーターなどは一目見て誰の絵か分かる絵柄、世界観を持っています。
まず私たちは自分に持っていないもの、または似ている世界観に惹かれます。
世界観とはなんでしょう。
パッと思い浮かぶものに、RPGのゲームでは定番の中世の世界があります。剣と魔法で闘い、どこか神聖な場所で立派な樹木が魔力を秘めていたりします。
他にもロボット、怪獣がいる世界。陰鬱な世界。色々な世界があります。
それぞれを主観的に見つめた世界、それが世界観になります。

あなたが感じたもの全てがすでに世界観を構築しています。
その中からいいなと思うものを掻いつまんで、モチーフにして創作すれば世界観のできあがりです。この掻いつまむものは十人十色なので世界が被ってしまうことはありません。
まずはひとつからで大丈夫です。少しずつ増やしていけばいいのです。

世界観に客観的化粧をする

これを表現してみようと描き始めても、コレジャナイ感が出ることは日常茶飯事です。
描いても描いても納得がいかないので投げ出してしまいたくなります。

必ずしも自分の世界観が大衆に受け入れられるとは限りません。いくらニッチなものでも少数派に受け入れられる可能性があるでしょうが、その人たちの目に入らなければ意味がありません。
自己完結でよろしければ、このままでいいですが、どうせなら沢山の人に気に入ってもらいたいと思う方は多いと思います。

そのためにも、筆が止まった絵を進行させるためにも、まず自分が好きな世界観の絵を観察することが大事になります。
自分が気に入った創作物というものは、他にも何人もファンがいるはずです。他人の絵なので完全に客観的視点です。
惹かれる対象は、それが絵であっても自分の世界観につながるものを持っています。どこが素敵に見えるのか、できれば言語化できるまで観察してみてください。それを見ながら絵の続きを描いてみます。少しずつ筆が乗ってくると思います。

自分が表現したい世界がどんなにマイノリティであっても、メジャーな皮をかぶせてあげれば、相乗効果でとても素敵になると思います。
創作の身になりそうなものは何でも取り入れてみましょう。使えるものはなんでも使ってよいのです。

なぜ世界観を表現したいのか

人がこの世に生まれ出て、それぞれ見聞きし、経験し、感情を味わって年月を過ごしていきます。それぞれ感じたものが世界観となり、創作を経て第三者に伝えることになります。
自分を表現する手法は多岐にわたりますが、なぜ表現したいと思うのでしょうか。
誰かに自分のことを知ってほしい。そんな望みもあるでしょうが、自分のことを知りたいという望みもあるのだと思います。
創作すればするほど自分というものが浮き彫りになっていきます。その確認作業なのではと思います。

世界観の形成とは、自分の原石を磨くようなものです。一人に一つの世界があります。
磨き上げられた作品は作者自身もまた磨き上げられたものなのでしょう。ご自身はまだその途中と考えているかもしれませんが。
この作業は終わりのない作業ですが、創作の醍醐味なのではと思います。これが楽しくて絵を描いてしまうのではと思います。

自分の世界を表現するために、ものによっては技術向上は不可欠になります。楽しみながら、打ち込んでいきましょう。